ファッション産業からみえる世界について考えよう

Update 2018.12.10

1.貧困をなくそう10.人や国の不平等をなくそう12.つくる責任 つかう責任
実施日 10月5日(金)、11月7日(水)、11月8日(木)
対象者 大学1年生、高校2年生
人数 17人(大学)、33人(高校)
時間 100分(50分×2コマ)
科目 Community engagement workshop1(大学)、 現代社会(高校)

SDGsと関連するキーワード

  • 1 貧困をなくそう
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 12 つくる責任つかう責任

目的・ゴール

  • 学生にとって身近な洋服が製造される現場の裏側から、格差や貧困について学ぶ。その際、世界の事例と日本国内の類似例について比較させ、学生たちがそれらの問題を把握し、自分ごととしてとらえ、将来的には行動の変容があることを目的とする。

必要物品

  • ワークシート
  • パワーポイント
  • 動画教材
  • パソコン
  • スクリーン
  • プロジェクター

【 会場設定 】 (5分)

開始前
・プロジェクターの準備。

①【 導入 】 (10分)

00:00〜00:10
◎自分が理想とする社会について考えよう。 ①3人の哲学者(ロールズ、ベンサム、ハイエク)の考えを示す。 ②生徒は、自分が理想と考える人物をランキングづけし、その理由をワークシートにまとめる。 ③近くの生徒と考えを共有し、選んだ理由について話し合う。(ワークシートにメモをしながら聞く。)

②【 展開1 】 (10分)

00:10〜00:20
◎ファッション産業の裏側について知る。 ①SDGsTV「ファッション×サステナブル あなたの着ている服はどうですか?」を視聴する。 ②生徒は、ワークシートに大切だと考える箇所をメモしながら、要点を整理する。

③【 展開2 】 (15分)

00:20〜00:35
◎搾取の構造に気づく。 ①なぜ動画で視聴したようなプロセスで衣服が作られているのかを考える。 ②搾取の構造について調べる。  ・3人or4人グループで、以下の立場の利点と課題について1人ずつ調べ、ワークシートにまとめる。  (A)企業  (B)労働者  (C)消費者

④【 展開3 】 (15分)

00:35〜00:50
◎調べた三者の立場について、情報共有をする。 ①生徒は、自分の調べた立場について、同じグループ内の生徒に伝える。 ②聞き手の生徒は、ワークシートにメモをしながら聞く。 ③1時間の振り返りと次時の予告をする。

【 会場設定 】 (5分)

開始前
・プロジェクターの準備。

①【 導入 】 (10分)

00:00〜00:10
◎前時の復習。 ・(A)企業 (B)労働者 (C)消費者 のそれぞれの立場の利点と課題について確認する。 *搾取の構造があることに気付く。

②【 展開1 】 (10分)

00:10〜00:20
◎ファッション産業の裏側と他の事例について考える。 ①4人1グループで以下のテーマを1つ選び、グループで調べ、ワークシートにまとめる。 (A)搾取の構造について (B)ファッション業界以外での類似例。 (C)日本のファッション業界の事例。

③【 展開2 】 (10分)

00:20〜00:30
◎展開1について、発表する。 ①テーマ(A)(B)(C)の要点につい理解する。 ②調べた事例についてとりあげ、世界と日本との共通点や気になる点を思いつくだけあげる。 *列ごとにテーマを与え、代表の1グループが発表。補足があれば他のグループも発表。

④【 展開3 】 (10分)

00:30〜00:40
◎もう一度、理想とする社会について考える。 ①これまで学んだ内容をふまえ、ランキング1位とした哲学者の考えから、以下の内容について考える。 (A)現在のファッション業界の現場の問題点 (B)社会はどのようにあるべきか        ②(A)(B)をふまえ、一番共感できる哲学者を再度選び、理由を考える。

⑤【 まとめ 】 (10分)

00:40〜00:50
◎自分の理想とする社会の実現に向けてできることを考える。 ①現在の日本や世界での動きについて知る。 ・教員がバングラデシュのダッカでの縫製工場のビル崩落事件をきっかけに始まったファッションレボリューションについて紹介する。 ②生徒は、今の段階でできると思うことをワークシートにまとめる。

やってみての所感・成果