水から世界を知ろう~いまわたしたちにできること~3/3

Update 2018.11.19

1.貧困をなくそう2.飢餓をゼロに3.すべての人に健康と福祉を4.質の高い教育をみんなに6.安全な水とトイレを世界中に9.産業と技術革新の基盤をつくろう12.つくる責任 つかう責任15.陸の豊かさも守ろう
使用教材
指導案
作成者 中村 高子
茨城県猿島郡境町立境小学校
実施日 2018年10月31日
対象者 小学校4年生
人数 28人
時間 45分
科目 学級活動

SDGsと関連するキーワード

  • 貧困(目標1)
  • 飢餓(目標2)
  • 健康と福祉(目標3 )
  • 教育(目標4)
  • 安全な水(目標6)
  • 産業(目標9)
  • 消費と生産(目標12)
  • 生態系保護(目標15)

目的・ゴール

  • 世界の水資源を守るために、日本に住む私たちにできることを考え、行動しようとすることができる。(態度・判断)

必要物品

  • 環境省HPのメニューを使ったワークシート
  • マジック(各班分の数)
  • 白い紙(グループ分) 水が入ったポリタンク
  • 110Lの水が入る大きさの箱
  • 付箋(一人2~3枚程度)
  • メニューの掲示物
  • スーパーの広告(2人で1枚 ペアの数分)

①【導入・めあての確認】(05分)

00:00〜00:05
本時のめあて「水を使ういろいろな場面を知り,生活の中で自分にできることを考えよう。」を提示する。 使う時に目に見える水の例を児童と一緒に挙げる。 風呂・手洗い・歯磨き・シャワーなど

②【広告から見つける国内・国外産の食べ物】(05分)

00:05〜00:10
水を使っている場面は,「目に見える水」だけではないことを投げかけ,目には見えない水(バーチャルウォーター)が食品に含まれていることを紹介する。 国内産・国外産の食品を広告から探させる。 児童 ・スーパーの広告を見て,国内産の産地や輸入食品の国名を探す。

③【焼肉からバーチャルウォーターを考える】(05分)

00:10〜00:15
イラストや写真を使い,児童に質問をしながら,食品に含まれているバーチャルウォーターをイメージさせていく。 焼肉→牛→水を飲む・草を食べる→草を育てる→水を使う

④【110Lを体感】(10分)

00:15〜
給食の牛乳200㎖のバーチャルウォーター110Lについて考えさせる。 200㎖と110Lの水の量感を味わわせる。 ・水運びで使った赤いポリタンクを使う。 110Lの水がポリタンク1個(18L)×6個分とほぼ同じ量であることを示し,実際に児童に1個分(18L)を持ち上げさせる。

〜00:25
・110Lの水が入る箱を見せる。(体積を計算した段ボール)  この箱に水を満タンに入れた量をイメージさせる。児童に箱に入ってもらい,その大きさを実感させる。

⑤【バーチャルウォーターが多いメニューは?】(08分)

00:25〜00:33
環境省ホームページMOEカフェに掲載されているメニュー5種類(牛丼・しょうが焼き定食・カレーライス・ハンバーグセット・しおラーメン)のバーチャルウォーターを予想させる。 児童 ・グループで順位や仮想水を予想する。

⑥【一人ひとりが取り組めること】(07分)

00:33〜00:40
これまでの学習から,水を大切に使っていくために自分にできることを考えて付箋に書くよう指示する。 グループで考えを交流し,取り組み内容をグルーピングさせたり,全体で共有したりする時間をつくる。 児童 ・付箋に自分の取り組みを書く。 ・グループで個人の取り組みを伝え合う。  書いた付箋を仲間分けし, 見出しをつける。

①【まとめ・振り返り】(05分)

00:40〜00:45
一人ひとりが取り組む大切さに触れ,みんなで取り組んだ時の力の大きさを考えさせながら,個人の振り返りを書く時間をとる。 考えを交流させ,みんなで取り組んでいくことが,「世界中の水が大切に使われていくこと」につながることに気付かせる。

やってみての所感・成果

児童がバーチャルウォーターというものに興味をもてるよう,掲示物や教具を効果的に使用することが大切である。また,膨大な水の量のイメージをつかむためには,学習の中で体感したり量感をもたせたりする場を設定することも有効である。水を大切にするために個人の取り組みを書く活動では,手洗いの水やシャワー,歯みがき等の節水や,給食の食べ残しや好き嫌いを減らす等,さまざまな内容が書かれていた。どの児童も,水を大切に使っていくためにはどうしたらよいかについて真剣に考え,アクションプランを書く姿が見られた。